先日出かけた時に、1/12 可動フィギュア素体を買う機会があったので、買ってきた。
ホビーベース(イエサブ)の素材ちゃんと、ウェーブのMOVABLE BODY。実はピコニーモ(アサルトリリィ)も持ってはいるのだが、服脱がすのが面倒なのでとりあえずなかったことに。
どちらも用途は似たようなものだと思う。1/12フィギュアの頭を挿げ替えて可動素体にしたり、まぁそうそういないとは思うが自作フィギュアの芯にしたりとか。
どちらも2000円前後と似通った価格帯。
素材ちゃんは完成済みボディで、主な素材はPVCとPC。「上級者向け」と断ってあるが、確かに改造にしても塗装にしても初心者の私にはちょっと厄介な素材だ。
一方で、ムーバブルボディは、PSとABS。一般的なプラ素材だし、接着、塗装も容易。この点はムーバブルボディが一勝かな。
左が素材ちゃん、右がムーバブルボディ。
素材ちゃんの方がややガッチリムチムチで、比較的人体に近い。一方でムーバブルボディの方はスラリと長い手脚で、アニメキャラなんかにはこっちの方が向いているかもしれない。
関節構造は多少の違いはあるものの、まぁ似たり寄ったり。オーソドックスというかやや古めかしいというか改造用に変なギミックが排されているというか、各ボディパーツを関節ジョイントでつないでいく感じ。
大きな違いでいうと、
- ヒザ関節が素材ちゃんは一軸、ムーバブルボディは二重関節
- ムーバブルボディはフトモモにロール軸あり
- 足首関節が素材ちゃんは一軸、ムーバブルボディはボールジョイント
- ムーバブルボディは首付け根にも前後に可動軸あり
- ムーバブルボディは背中に3mm穴を空けられる補助や足裏に台座用の穴あり(台座付属)
といったところ。どちらかというとスペック的にはムーバブルボディの方が上のような気がする。
試しにちょっと動かしてみる……と?
ムーバブルボディは関節軸をあまり見せない綺麗なスタイルのせいか、足首の可動範囲の狭さが致命的だ。素材ちゃんは関節軸の玉が丸出しだが、可動範囲は広い。これは安易に甲乙つけがたいな。
オプション類は素材ちゃんが優秀。ボディの交換パーツとして、素っ気ない胴体の他にブラ・ショーツのモールドの入ったパーツが付属している(塗装しづらい素材だけどねー)。手首は緩い平手の他にグーチョキパーが付属。首パーツも関節軸に合わせて複数付属しており、挿げ替えを意識した構成。別売りだが関節パーツのみの販売もされており、安心してブンドドできる体制。
一方ムーバブルボディの方はグーパー手のみで、武器持ち手さえない。
結論としては。
方向性の違いというか、適材適所というか。綺麗なボディラインと改造しやすいPS素材ということで改造用の素体としてはムーバブルボディを、豊富なオプションと交換用の関節という点で挿げ替え用には素材ちゃんがオススメ。
人っぽいスタイルの素材ちゃんとアニメキャラっぽいムーバブルボディという使い分けもアリ。
どちらも可動面ではあまり期待しない方が良い。可動を求めるなら、今ならメガミデバイス(マシニーカ素体)がオススメだ。布服用の素体なら、自作でなければピコニーモ素体の方がアゾン服を安心して買えるだろう。となると、この2体のメリットというと価格ということになるだろう。数を揃えたり、改造の芯にしたり、あるいは軽くポーズをとらせる程度でいいと割り切れるならこれらのボディの出番かもしれない。