ガンダムマイクロウォーズ、ザクとマゼラアタックをチョイス。第一弾からガンダムとザクという弾を持ってきた以上、長続きしないシリーズと見た(笑)。
パッケージから中をちゃんと選べるので、無駄にいくつも買う必要はない。ただし、今作のポイントであるパイロットはMSには付属しておらず、マゼラアタックか61式戦車を買う必要がある。パイロットいなくても外形には問題ないのだが、それだったらSDガンダムのフィギュアは他にもはいて捨てるほどある。
少々残念ではあるが、怒るほどのものではない。
ザクの中身。
塗装・組み立て済みの胴体に、ランナー(タッチゲート)状態の腕脚。ヒザや靴底のグレーはシール対応。ヒジのグレーにはシールすら付属せず。食玩として見れば、塗装済み本体だけでもオーバークオリティかもしれない。
マゼラアタックは、ランナー状態のパーツはない。塗装・組み立て済みのマゼラベースに、組み立て式のマゼラトップ。キャノピーや機銃、履帯は塗装済みでこちらは十分な内容。これにパイロットフィギュアが3体付くのだから、SDマゼラアタックのキットとしては決定版と言っても過言ではない。
パイロットはバイザーだけは塗装済み。体の可動部は組み立て済みで、肩、ヒジ、股関節、ヒザ、そして首が可動。ダイアクロン隊員と比べると、首が左右回転するところが良いかな。一方、ダイアクロン隊員は腰をかがめることと、足裏の磁石がポイント。
組み立ててみる。食玩だけあって、組み立てはあっという間。ザクは手首や足裏に肉抜きがあるものの、この辺は最近のHGやSDCSでもそうだし、気にしても仕方がない。そう思えばお手軽SDザクとしてはなかなかのクオリティかもね。ちなみに部隊長アンテナ付きの頭部も付属するので、数を揃えるのもアリ。関節は一応ボールジョイントだったりするがほぼ非可動と思った方が良い。
マゼラアタックはマゼラアタック砲基部のヒンジが丸見えだが、それを除けば良好。
ハッチオープン。うーん、なぜこれをスコープドックで出さなかったのか(笑)
ザクはコンパネを起こすところとか、なかなかATらしい雰囲気が出てるぞ(違)。コンパネの裏の肉抜きが丸見えだが(笑)
マゼラアタックは、子供のオモチャというかダンボールで作ったハリボテのような雰囲気がかわいらしい。むしろパイロットのジオン軍ノーマルスーツが不自然なくらいだ。
さて、こうなると気になるのがダイアクロン隊員との比較だよねぇ。
このジオン軍パイロットも頑張れば自立する。サイズはダイアクロン隊員より一回り大きいくらいか。塗装のクオリティは、価格差を考えると当然だろう。
ダイアクロン隊員の方が一回り小さいので、ザクには余裕で乗れる。コクピット内にいい具合の余裕があり、正規のパイロットよりむしろいい雰囲気かもな。
ダイアクロンのパワードシステムは若干「押し込んでる」感があるが、こっちは「搭乗している」って感じ。
逆は、苦しい。とても苦しい。中に納まりきれず、ハッチは閉まらない。
さて。
500円という低価格で半完成、パイロットを乗せてブンドドする玩具としてはなかなか上出来だと思う。すぐ味のなくなるガムも付いてるし。ザクにパイロットが付属しないのは残念だが、まぁこの手のアイテムはこういうものだという納得できる範囲だろう。パイロット無しでも外見には影響ないしね。
マゼラアタック1機買えばパイロット3人付いているので、とりあえずマゼラアタックを買えばザク2~3機分のパイロットが賄えると思えばむしろ良心的にさえ思えてしまう。
商品コンセプトとしてついダイアクロンと比較してしまうわけだが。価格としてはダイアクロンのPS1機でザク5~6機ぐらい買えるのだが、内容は造形、塗装、可動、付属品、等々の面で価格分の差はある。安価であることやガンダムのMSであることに価値を見出すならオススメ。一方でダイアクロンには可動やレイドチェンバー、クリアパーツなどダイアクロンならではの遊び方がある。
個人的には一過性の食玩じゃなくていつでも買えるプラモとしてATでシリーズ展開されたら我慢できんアイテムになるポテンシャルはあるのだが、まずならないだろうな(笑)。LOD版ガイキングみたいにメカデザだけ引き継いだボトムズ新作アニメでも作って欲しいもんだ。