ダラダラと好き勝手に遊ぶ

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PLAMAX 天使もえ(座りポーズ) 完成

とりあえずPLAMAX 天使もえ 完成。

モノがモノだけに最初はひたすら文字だけにするので、エロいのが苦手な人は今のうちに引き返してください。

 

1/20のフィギュアを続々とリリースしているPLAMAX。これまではアニメやイラストからの立体化ばかりだと思っていたのですが、突然セクシー女優の天使もえさんをリリースして「こいつら何考えてるんだ……」と絶句した俺。以前の記事にも書いたように他人への嫌がらせプレゼント用に購入したが、彼の家庭の平和のためにプレゼントは別の物を用意してこちらは私が作ることにした。

 

実在の女優さんを3Dスキャンして立体化という触れ込み。最近はデジタル技術を用いた3D設計やプリントが色々出始めていて、模型・フィギュア業界も面白いことになってきたなと感じている。

実在の人物を3Dスキャンして造形の手間を軽減できるならリアルで自然なフィギュアがお手軽に販売される時代になるやもしれぬ。今後が楽しみだ。

 

キットは水着姿の立ちポーズと、脱衣状態の座りポーズの2体セット。選択式ではなく、2体ちゃんと組み立てることができる。実物を3Dスキャンだと骨格の具合とか皮膚の引っ張り具合とかあるから、下手にコンパチにする方が面倒かもな。

 

もちろん、3Dスキャンしてそのままポン……とはいかない。仮組みしてみると、やはり過去のフィギュア造形のノウハウがあってこそ、と感じる部分が随所に盛り込まれている。

 

さて、いよいよ仮組画像に。

 


 

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まずは立ちポーズ。胸元にフリルの付いたビキニ姿での立体化。つま先立ちで接地面積極小のため台座必須……と思うのだが、スタンドや台座は付属せず。ここはちょっと不親切かな。自立のために、かかとに踏ませる土台くらいあっても良かったのでは。

 

極太の四角いタボを組み合わせるのは昔のガレージキットの組み立てを彷彿とさせる。パーツの合いも緩く、テキトーに組み合わせると段差や隙間ができてしまうのもガレキ的だ。最近のバンダイタミヤのキットしか経験がないと「え?」と思うこともあるだろう。

もちろんデジタル設計のインジェクションキットだし丁寧に様子を見ながら組み立てれば酷い隙間や段差ができることはないが、モノがモノだけにパーフェクトを求めるなら継ぎ目は完全に処理したくなるだろう。

 

俺はそこまでする根性ないけど。

 

最近のフィギュア系のキットは瞳が印刷済みであったりデカールが付属していたりしてだいぶハードルは低くなっているのだが、これはリアル人物ということもあってかそういうアシストはない。その代わり瞳の部分が凹モールドになっているので、瞳の位置やサイズを気にせず塗装できる。フィギュアの入門用キットとしてはなかなかの設計だと思う。ここはデジタルデータそのまんまではなく模型メーカーが手を加えてくれた部分として感謝したい。

 

皺や筋肉の具合まで含めた体の造形はとてもリアル。リアルなのは良いが、水着と体の境目はやや曖昧。実際はそんなものかもしれないが、塗装には若干の努力が求められるかな。個人的には水着と肌の境目でパーツ分けして欲しかった。塗装が容易というのもあるし、胸像風に仕上げることもできるだろうし。

 

そして、次は座りポーズにサフを吹いてみた状態。

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完全にネイキッドなので、肩やフトモモ、手首の継ぎ目は若干気になる。あんまりヤスるとせっかくのボディラインにも影響が出ちゃいそうで、ちょっと怖いな。

ちなみに胸はしっかり造形されているが、いわゆる「魂」は入っていない。何の造形もなくツンツルテンである。ひっくり返さないと見えない部分だし、変に凝ったことをやるとお上に目を付けられるかもしれんからな。以前に自分の女性器のスキャンデータを販売して捕まったとかいう事件もあったし。

 

で、フィギュア初心者の私が塗装してみた結果がコレだ。

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テキトーなベタ塗りでもそれなりに仕上がるのは、キットの素性の良さだろう。髪の合わせ目で多少の隙間ができてしまったが、黒っぽい塗装をしたらほとんど目立たない。

フィギュア塗装最難関の瞳はモールドにエナメル塗料を流し込んで、薄め液で後から軽く修正した程度。写真を見るともともとかなり黒目がちなので、真っ黒になっちゃったとしてもそれなりに見えるに違いない。

瞳の凹モールドの中に凸モールドが入っているので、エナメル拭き取りで勝手にハイライトが入ったような形になる。自分で瞳を描ける人にはこのモールドは邪魔だろうが、素人にはとてもありがたい。

 

後になると、やっぱり継ぎ目はしっかり消せば良かったな。体に陰影をつけたり、合わせ目を消したり、肌の塗装にこだわってみたり、色々試して遊べるキットだと思う。イロモノだという偏見を捨てて、「フィギュアに興味があるけどやったことない」人にはぜひ一度手に取っていただきたいキットだ。 

そしてPLAMAXさんには是非この単発で終わらせないで、新キャラやビネット風にするための小物とかを続々とリリースしていただきたい。