いやー、難航してますねぇ、TPP。
自分でも白黒つけがたいもんね。これに国の産業の利害が加わると、なんとも言えませんわ。
ただでさえ第一次産業のなり手が少なくて、食糧自給率が低い日本。安い海外野菜がバンバン入ってきたら、キビシイよね。
「高級野菜にシフトしたら」という手もないでもないけど、それを買う人(需要)が拡大するわけじゃないので供給過多で値崩れするだけ。
結果、農家の収入が環太平洋地域で最低賃金の所に引っ張られるわけだ。
正確に言うと、輸送コストも関係するけど。
その分輸出で稼げば……ってのは国の視点でしかなくて。
例えば自動車メーカーが輸出で稼いだ分を国が吸い上げて農家に配分したら、自動車メーカーとしては気分が悪いんじゃね?
正直言うと、俺は文明反対論者と言っても過言ではない思想持ち。
これに関してはまぁ今は細かく言い訳しないとして。
そういうわけで食料自給率は気になるわけ。それこそ、世界人類全員が農業漁業で自給自足生活するのが正義だと思っちゃうくらいに。現実には無理だけど。
例えば安い地域で作った野菜をバンバン輸入して食費が安くなっても、いざその地域が自然災害で農業壊滅とかなったらどうする?異常気象が多い昨今、ないとは言えないよ?どっかの国が海洋ルートを軍事力で支配して輸入がストップするかもしれないよ?どことは言わないけど。
そう考えると、TPP参加するにしても食料自給率の目途は立ててほしいんだよなー。今すぐじゃなくても、「輸入がストップしても、半年以内に自給率を大幅アップできる仕掛けは用意してあります」とか言ってもらえるとちょっと安心するのだが。ちょっとだけ。