以前に浴衣の勉強をした時に、その合理的で柔軟な設計に驚いた。
いや、逆に言うと原始的とも言えるかもしれない。
和服というのは材料みたいなもので、着付けまで含めて衣服として完成する。だからだらしない人が着ればだらしなくなるし、きちんとした人が身に着けるときりっと引き締まる。
なので、ボタンやファスナーといった現代の洋服のパーツを使って、それなりに整って着用できる日本の風土に合った服を作れるんじゃないのかとその当時考えたような気がする。
なんでそんなことを思い出したかというと、先日買った「甚平」の襟にホックが付いていたのがキッカケ。これで襟の乱れも少なく、着崩れしにくい。
ポケットや前開きも付いてて、あと気になるのは脇の紐くらいだ。ここをボタン式にして、3段階くらい長さを調節できれば、かなり私のイメージに近くなる。
見た目を気にするなら、内側だけホックやボタンにして外を紐っぽくするといい。
まぁ和服の良さである「最小限の裁断で、服を作る」という面では大いにマイナスなんだけどね。